今回は車の冷却水(以下LLC)の役割について紹介していきます。
冷却水(LLC)とは?
LLCとはロングライフクーラントの略で水冷式エンジンを冷やすための液体となります。
車の場合、エンジン内部でガソリンを燃焼されて高温となるため、そのまま燃焼を続けるとエンジンブロック内部が熱で歪んだりしてしまいます。そうならないように冷却水でエンジンを冷やす必要性が出てきます。
LLCの役割
- 冷却
エンジン本体の冷却 - 防錆
エンジンは鉄でできているため、錆に弱い。そのため防錆材が含まれており錆びないようにする。 - 消泡
冷却水をエンジン内部をウォータポンプで循環させるため、かき混ぜた際に泡が発生します。こちらの泡はエンジンの冷却性能を低下させるため泡を消す作用 - 不凍液
エンジンを冷やす際に水であると0℃で凍ってしまい、そうなるとエンジン内部を循環できなくなります。そのため0℃以下でもLLCの濃度を高めることで液体の状態でいることができるようになる。濃度と凍結温度の関係は以下になりの濃度が濃すぎると逆に凍結温度が上がってしまいます。
LLCの交換サイクル
交換サイクルは2年ごとの車検時に交換をした方がよいでしょう。スーパーロングライフクーラントなど新車状態から7年もしくは16万キロのどちらか先に達したときに交換とかもありますが、使用環境などによって劣化の進行具合は違います。また、LLCの性能が落ちることによってエンジン内部に錆が発生してしますと修理するために多額の費用がかかってしまうため、予防整備という意味で車検ごとに交換をオススメします。
LLC交換時の注意点
LLCは誤飲を防ぐために、赤・緑・青といった着色されたものがほとんどかと思われます。これはLLCに含まれるエチルグリコーゲンが毒物で最悪のケース死に至る可能性があるためです。また色違いを混ぜてしまっても性能的には問題はありませんが、先ほどの話であるように錆が発生した場合、色が混ざるとわかりにくくなってしまうためなるべく混ぜないように使用した方が異常にわかりやすいかと思います。また自分で交換をする場合が排水溝に流すなどといったことはせずに適切に処理しましょう。
日々の点検
LLCのことを上記で記載をしてきましたが、日々の点検としてはラジエターのリザーブタンクの量を長距離ドライブ前などに確認をすることをしてみましょう。量がUPPERとLOWERの間に収まっていればOKです。エンジンの水温で量が増えたり減ったりするため満水まで入れるのはやめましょう。量だけ見ていて極端に減っているようでしたらどこかで漏れている可能性があるため、ディーラ等で点検をしてもらいましょう。
今回は、LLCについて紹介をしてみました。次に作業等をした際にはUPをしていきますので宜しくお願いします。
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